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<第2回目>太陽礼拝を学び、教えてみる<手の使い方3パターン>

ヨガ講師育成トレーナー、
リブウェルインスティテュートのKenです。

前回のメールセミナーの中で、
太陽礼拝Aの流れとポーズの名前をお伝えいたしました。

ヨガの先生の中では既に教えているにも関わらず、残念ながら

ヨガの共通言語サンスクリット語で太陽礼拝を指導できない先生も沢山おられます。どこの国でも指導できるように、またヨガの伝統を守る上でもサンスクリット語でポーズ名を覚えて指導できるようになってもらいたいと思っております。

英語でもサンスクリット語でも指導できる一流のプロの先生として成長して頂きたいと思っております。

 ▼まだ動画を見ていない方は、必ず確認してください
  >>https://vimeo.com/livewellworld/review/284500341/b0caff913e


さて、本日からは、この太陽礼拝を順番に分解して細かく見て行きましょう。

太陽礼拝ではヨガ指導上の大切なコンセプトが2つあります。

(1)Placement   手足の位置を正確に誘導できる
(2)Breathment  一呼吸一動作で誘導できる

この中で今日は、Breathment呼吸を使った誘導について
詳しく見ていきましょう。

それでは、さっそく
太陽礼拝を学び、教えてみる7つのステップ
第二回目のセミナー内容です。

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本日の内容
 2-1. 呼吸に合わせて腕をまわそう
 2-2. 腕をまわす3つの方法
 2-3. 言い方の癖を無くそう
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【Step2-1】
 呼吸に合わせて腕をまわそう
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呼吸に合わせて体を動かす上でキーになるポイントは

「吸って拡張、吐いて収縮」

です。

特に考えなくても自然に行ってみればわかることですが、深呼吸したり、

伸びをする時に人は吸いますよね。拡張するとき、手を伸ばす時は息を吸うのです。

一方、体を屈める、小さくなるときは「ふー」と自然に吐きます。

逆に呼吸は自然に身を任せればそれほど難しいものではありません。

変に考えてしまうと思考が邪魔して間違ってしまうのです。

無心で体を動かせば実は簡単に指導できます。自分が自然に身を任せて呼吸しながら指導すれば実はヨガの指導は簡単なのです。

吸いながら手を持ち上げて、吐きながら手を降ろす

これが基本です。

あまりに簡単なのですが、いざ教える!となると緊張し、結構混乱して間違うことがあることも事実。

ここできちんと基本を確認しておきましょう!

私も初心者の先生のころは迷って、ビデオやラジオ体操などを見て確認していましたので(笑)。

最初のうちは誰でもが当たり前のことに迷うものです。


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【Step2-2】
 腕をまわす3つの方法
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「吸いながら手を上げて、吐きながら降ろす」が明確になった後は、
どのように上げて下すかということを考えて行きます。

これもまたまた当たり前のようですが、はじめてヨガを教えだしたころに、教えだしてはじめて迷いました。つまり、

手は前に出すのか、横にまわすのか?

手のひらは後ろに向けるのか、前か?それとも横なのか?

実は今まで無意識に先生の真似をして行っていたし、先生もそこまで丁寧に教えてくれてませんでしたので迷いが生まれました。

同じ先生でも日によって違っていたし、先生によっても色々でしたからどれが正解なのか、どのように教えればよいのか自信がありませんでした。

とにかく最初に教えるということは不安の連続だし、全く自信がないのでどうしたらよいのかわからない!というのが実際です。

今更こんな簡単で、当たり前のことを聞けないし。。。。

アヌサラヨガを学んでいた時代にその創始者ジョンフレンド先生にこのことを大胆にも質問したことがあります。その時に先生は「何に意識を向けるかで変わってくるよ」と教えてくれました。

そうなんです。ある意味では全てが正解で、何をしたいのかによって変わって来ることを学びました。

では手をまわすという基本的な動きにおいてどういうことが考えられるのでしょうか。


以下の3つがあります。

(1)手を前に上げて、前から降ろす
(2)手を横に回し上げてそのまま胸の前に降ろして合掌

(3)手を横から回し上げて、もう一度外に回して合掌(2回まわす)

 

(1) の手を前に上げる場合はどういう場合でしょうか。よく考えればわかるのですが

答えは隣の人と手がぶつかる時です。日本ではだいたいスタジオが狭いので多くの生徒さんが参加されるとマットをほぼくっ付けて横の余裕がありません。

横に手をまわすとぶつかってしまいます。横にまわした方が運動量は多いのですがお互いにぶつかってしまうので仕方なしに前に手を上げて前から降ろすわけです。

これはスタジオの空間的な限界から来ています。

 

(2) と(3)はほぼ同じです。お隣とぶつからないゆとりがあれば是非とも横に大きく

回して肩を解したいです。(3)では外に回して、外に再度回して手を戻しますので(2)の1回まわしに比べれば運動量が2倍です。パワフルなパワーヨガ等ではこれを勧めますが一方で初心者向けのクラスやシニアヨガなどでは体力的にきつくなるかもしれません。

参加されている生徒さんのフィットネスレベルに応じて1回まわすか、2回まわすかを判断されると良いと思います。

如何でしょうか。

ただ手を上げて下げるだけでも先生の意図によっていろいろな方法があることがおわかり頂けたと思います。何が正解というよりも何を意図しているかが大切なのです。

意図によっては全てが正解になることを知っておきましょう。

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【Step2-3】
言い方の癖を無くそう
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体の動かし方が理解できたので、いよいよこれを口に出して指導して

行きましょう。


指導する上で大切なことが3つあります。

(1)語尾を伸ばさない、語尾を上げない

(2)~しましょう。を使う

(3)同じ言葉を繰り返さない

ヨガは癖を取り除いて本来の自分を見出す練習です。したがって先生の発言に癖があることは厳禁です。生徒さんの癖を取り除いて真の自己に気づいてもらおうというお手伝いをするのがヨガの先生なのに、先生の発音が癖だらけでは本末転倒です。

最近の方は語尾が長い、語尾が強いという癖があります。

吸って~、吐いて~とならないようにしましょう。最初の音にアクセントをつけるとこの癖を取り除くことができますよ。

ヨガでは全てが一つだと気づくことが大切という教えがあります。

これをOnenessなどともいいますが、私たちは皆同じと気づくことが幸せを得る秘訣という考えです。

したがって「~して下さい。」と人にお願いすることは自分と生徒さんとの間に距離を作ることになります。

また、「~します。」は1人称なので同じく他人行儀ですよね。

英語のLet‘s、Weを主語にしましょう。

つまり、「~しましょう。」を基本にしてガイドするようにしましょう。

そして、もうひとつ指導する際に気をつけてもらいたことがあります。

それは同じ言葉を繰り返さないということです。

特に簡単な手を上げる、降ろすなどでは次にように言いがちです。

「吸って手を持ち上げて合掌、吐きながら手を降ろして胸の前で合掌。もう一度、手を上げて合掌、吐きながら胸の前で合掌。」

もう気づかれたと思いますが、「合掌」がくどいですよね。

これでは「合掌先生」とあだ名がつきます。

言葉が癖にならないように言い方を変えるようにしましょう。

合掌を、「手を合わせる」「タダアサナ」「サマスティティヒ」「アンジャリムドラ」などのポーズ名で言い換えるなど、可能な範囲で色々な言い方で言ってみましょう。

昔、学校で作文を書く時に先生から、できるだけ同じことでも表現を換えて書くようにと言われませんでしたか。優れた作家も表現力が豊富です。

美しい表現でクラスをガイドすることが生徒さんの気持ちを楽にする助けにもなります。

可能な範囲で同じ表現が繰り返されることを避けるようにしましょう。


以上、3つのポイントについて
お伝えさせていただきました。

如何でしょうか、できそうですか?


なお、ガイドにはこれ以上というものはありません。お勧めはスマホ等で録音して聞いてみることです。

詩の朗読のように聞いていてうっとりすれば生徒さんを魅了することができます。

常に練って改善を考え、より美しいガイドにしていきましょう。

この点を忘れずに、指導ガイドを磨きあげていってくださいね。

簡単なポーズでこそ、しっかりと口癖なくガイドできるようになりましょう。

ここできちんとガイドができると後が楽です。

この後はどんどん言うことが増えてくるので口癖は無意識に出て来るので管理仕切れなくなります。

簡単なポーズのガイドこそ、口癖を意識して話すようにしましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少し長くなってきましたので、
本日の学びをまとめてみましょう。

◆――――――――――――――――――――――――――――◆
・拡張する時は吸う、収縮するときは吐くが呼吸の原則。

・手のまわし方は先生の意図によって複数あり、どれが正解というわけではない。

・先生に口癖があっては生徒さんの癖を直せません。ヨガは癖を取り除く人生修業です。まずは先生の癖が出ないように、美しい日本語で語るようにしましょう。

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本日のメールセミナーはいかがでしたか?

2日目で少し難しく感じられた方もいるかもしれません。

ヨガの先生で語り方など細かく意識している先生にほとんど会ったことがありません。毎日のように講師採用のオーディションを開催していますが、本校以外の養成スクールを卒業された方で合格された方はおられません。

全ての方が口癖だらけでした。きっとそれを直そうという先生がおられないのでしょうね。

スクールよっては外国人の方が教えていますから日本語の癖が直せないことも理解できますが。。。

ヨガはただ生徒さんを教えられれば良いというものではありません。

気づく意識をもってマインドフルに繊細に行動する科学です。

芸術のようにふるまうことです。

日本人はそもそもそのことが得意な人種なはずですが、最近は意識が薄れて話し言葉が乱れています。

美しいポーズは美しい心と、言葉から生まれると思っています。

細かいことですが気がつく意識をもって話して頂きたいと痛感しています。

さて、次回、第三回目のメールセミナーでは、

「ハーフ太陽礼拝」という前屈のポーズを交えたシークエンスへ移って行きます。

では、次回また、お会いしましょう。

Ken

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